
富山県出身の力士、朝乃山が11月の九州場所で小結に昇進しました。
この1年、若手力士の優勝が相次ぎ、世代交代が進みそうな大相撲界。
若手三役力士の活躍で、なかなか関脇小結の席が空かない状況が続いておりましたが、番付に小結が4人並ぶという協会の判断で、朝乃山も小結となりました。
三役はさらにその上に上がるためのスタートになります。
全国のファンが期待する朝乃山が小結で臨む九州場所。さらなる活躍を期待しております。
さて、今月上旬のことになりますが、南砺市井波にまた新たな宿泊施設がオープンしました。
もともとは料亭だった空き家をリノベーションして、3つの個性的な宿に生まれ変わったのです。
お宿の外観。画像の玄関は、「金中」の玄関。この建物に3件の宿が入っています。
その一つ「金中」(きんなか)は、もとの料亭の玄関を生かし、格式のあるアンティークな雰囲気に木彫刻家の前川大地さんの彫刻がインテリアに随所にあしらわれたお宿になっています。
また「MITU」(みつ)は料亭の最上級の客間を利用し、陶芸家・前川わとさんの明るい色合いの作品がインテリアのアクセントとなっています。
そして「TenNE」(てんね)は、料亭の最大の庭を望める特別な部屋で造園家・根岸新さんが庭をデザイン。インテリアのアクセントは、仏師・石原良定さんの作。寝室横に瞑想室を備えた宿となっています。
「金中」のリビング。ソファ類のクッション製作、張り替えを致しました。
2階へ上がる階段吹き抜けの天井に、前川大地さんの作品が。
「金中」の寝室。
「金中」2階部屋の縁側スペース。もともとあった椅子を張り替えました。
「金中」階段の彫刻。
「MITU」のリビング。
「MITU」のお風呂。庭側の扉を解放できます。床のタイルは前川わとさんの作。
「MITU」の寝室。
ベッドサイドの照明も前川まとさんの作品。
「TenNE」の入口壁面のディスプレイ。仁王顔の彫刻は、石原良定さん作。上下のパネルはポーターズペイントによるパネル。
「TenNE」のリビング。ローソファを造作で制作しました。窓からこの宿自慢の庭が見えます。
「TenNE」のLD。堀りコタツ式になっています。
「TenNE」の寝室。ベッド横の丸い開口部が瞑想室の入口です。
実は、これらの宿は、滞在しながらその地域に暮らす職人からじきじきに技の手ほどきが受けられるワークショップに参加することができるのです。
数年前から井波で展開しているこの「Bed & Graft」。
宿はすべて町屋のリノベーションで、古き良き日本らしさを残した宿で、一つ一つの宿に一人の職人の作品がインテリアに取り入れられ、職人の手しごとに触れることができます。
初めは外国人が人気でしたが、最近は日本人のお客さんも増えているそうです。
井波南砺市井波は世界的にも有名な木彫刻の町。
町の中心にある瑞泉寺をはじめ、街並みのいたるところに彫刻や職人の仕事場を見ることができます。
その昔、宮大工のノミ一丁から生まれた木彫刻の町井波は、昨年「日本遺産」にも認定されました。
ぜひ一度訪ねられてはいかがかと思います。
↓職人に弟子入りできる宿「Bed & Craft」のサイトはこちら。
http://bedandcraft.com/